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6月は“ジューンブライド”にちなんで、男女の声が心地よく響くデュエット曲を特集しました。『0時歌謡』でこの特集を行なうのは2016年12月以来、5年半ぶり。前回はオーガナイザー濱口による選曲でお届けしましたが、今回はリスナーの皆様からのリクエスト曲のみで構成しました。ありがたいことに、リクエストをいただいたデュエット曲は30曲以上。少しでも多くの曲をおかけするため、恒例のイントロクイズはお休みとし、BGMを含め12曲をご紹介いたしました。
なお、番組では圧倒的な票数で1位となった「好きだなんて言えなかった」(2021年)を歌う野口五郎さん、岩崎宏美さんへの個別インタビューも実施。5月13日にリリースされたばかりのコラボレーションアルバム『Eternal Voices』や、現在全国ツアー中の『野口五郎・岩崎宏美 2022プレミアムコンサート~Eternal Voices~』に関するお話などを伺いました。

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野口五郎・岩崎宏美『Eternal Voices』
仕様:CD+テイクアウトライブ(7月25日にかけて順次配信)

<PLAYLIST>

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01.「新宿そだち」津山洋子、大木英夫(1967)
作詞:別所 透 作曲:遠藤 実 編曲:只野通泰
遠藤 実門下生の大木英夫が同じレコード会社の津山洋子とコンビを組んで67年9月にリリース。68年に入って火がつき、同年創刊のオリコンでは男女デュエット曲として初のトップ10入り(最高7位)を記録しました。ヒットを受けて同年9月には同名映画が公開。津山と大木も本人役で出演し、本作を歌唱しています。第2弾シングル「雨の新宿」(68年12月)もオリコン48位をマークしました。

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BGM.「渚のささやき」チェリッシュ(1974)
作詞:林 春生 作曲・編曲:筒美京平
77年に結婚して夫婦となる松井悦子・松崎好孝によるフォークデュオの9thシングル(5人グループ時代を含めると11作目)。チェリッシュらしい清新な世界観と悦ちゃんのハイトーンボイスが生かされたワルツ調のラブソングです。オリコン最高18位。

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02.「ふたり」つなき&みどり(1973)
作詞:橋本 淳 作曲・編曲:筒美京平
ジャッキー吉川とブルー・コメッツの三原綱木と、カバーポップスで人気を集めた田代みどりによる夫婦デュオの第3弾シングルです。70年に結婚した2人は橋本と筒美が運営する宝島音楽事務所に所属し、72年に「愛の挽歌」でデビュー。アイク&ターナーばりのパワフルなボーカルで人気を博します。ソウルフルなグルーヴ感を堪能できる本作はオリコン63位のスマッシュヒットを記録。コンビの活動は77年まで続きシングル7作、アルバム2作を残しました。

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03.「真夜中の子守歌」ヒデとロザンナ(1977)
作詞:山川啓介 作曲:橋場 清 編曲:馬飼野康二
75年に結婚した出門 英とロザンナ・ザンボンによる21stシングル。テレビ時代劇『ご存知!女ねずみ小僧』(フジテレビ系)の主題歌に起用された軽快なナンバーでオリコン80位をマークしました。前身ドラマ『浮世絵 女ねずみ小僧』第2/第3シリーズ(72年/74年)の主題歌『急げ風のように』(平田隆夫とセルスターズ)の歌詞とアレンジを変えたリメイク作品です。

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BGM.「ちょっとだけ秘密」奈保子&小金沢くん(1992)
作詞・作曲・編曲:東京バナナボーイズ
フィニッシュコーワのCMでブレイクした小金沢昇司と、シンガーソングライターとして活躍していた河合奈保子がコンビを組んだ企画シングル。2人の所属レコード会社が異なるため、コロムビア盤とビクター盤がリリースされました。信託銀行の金融商品「ヒット」のCMソングでオリコン97位をマーク。ラテンのリズムとコミカルな歌詞が楽しいデュエットソングです。

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04.「君は綺麗なままで」NAO&NOBU(1985)
作詞:荒木とよひさ 作曲・編曲:チト河内
河合奈保子と、トランザムのボーカル・高橋伸明によるデュエットシングル。ハウス食品「とんがりコーン」のCMに起用され、オリコン24位のスマッシュヒットとなりました。ともに実力派だけあって清潔感のある伸びやかなハイノートが心地いいポップチューン。好評を得た2人は翌年、『SKY NATIVE』というアルバムのA面5曲で再び共演を果たしています。今回はリクエスト順位第2位でした。

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05.「Feeling」荻野目洋子/小野正利(1999)
作詞・作曲:小野正利 編曲:河辺健宏
ダンスビートの女王と、4オクターブの音域を持つ男――。卓越した歌唱力を誇る2人が挑発し合うようなボーカルを聴かせるダンサブルなラテンロックです。小野が自分以外のアーティストに曲を書くのはこれが初めてでしたが、同世代の実力派ということで荻野目ちゃんとのコラボが実現したといいます。

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BGM.「ドラマティック・レイン Duet with 中森明菜」稲垣潤一(2008)
作詞:秋元 康 作曲:筒美京平 編曲:鳥山雄司
稲垣のデュエット・カバーアルバムシリーズ『男と女-TWO HEARTS TWO VOICES-』(オリコン最高14位)の第1弾に収録。オリジナルは稲垣自身の3rdシングル(82年)で、このときは中森の選曲だったそうです。第5弾まで制作された同シリーズなどであまたの女性歌手とデュエットをしている稲垣ですが、最も想い出に残る相手として名前を挙げたのが中森。「声のトーンが似ており、説得力もすごかった」と証言しています。

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06.「噂のふたり」須藤 薫、つのだ☆ひろ(1983)
作詞:有川正沙子 作曲:つのだ☆ひろ 編曲:松任谷正隆
類まれなポップセンスで多くのファンを魅了しながら、2013年に58歳の若さで他界した須藤 薫。本作は5thアルバム『Drops』の先行シングルとしてリリースされたデュエットソングで、作曲のつのだとの掛け合いが楽しいアーバンなナンバーです。

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07.「ねじれたハートで」桃井かおり、来生たかお(1982)
作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお 編曲:星 勝
当時「セーラー服と機関銃(夢の途中)」や「シルエット・ロマンス」など、大ヒットを連発していた来生が桃井とのデュエットを前提に書き下ろした作品。『ザ・ベストテン』(TBS系)のスポットライトコーナーに登場し、同番組、オリコンともに13まで上昇するヒットとなりました。来生のデビュー25周年アルバム『avantage』(05年)には姉のえつことのデュエットバージョンが収められています。

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BGM.「ワインレッドの心」岩崎宏美(2022)
作詞:井上陽水 作曲:玉置浩二 編曲:中川幸太郎
今年5月13日に発売された野口五郎・岩崎宏美のコラボアルバム『Eternal Voices』収録曲。安全地帯の4thシングルのカバーです。

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BGM.「恋人よ」野口五郎(2022)
作詞・作曲:五輪真弓 編曲:中川幸太郎
今年5月13日に発売された野口五郎・岩崎宏美のコラボアルバム『Eternal Voices』収録曲。五輪真弓の18thシングルのカバーです。

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BGM.「時代遅れのRock’n’ Roll Band」桑田佳祐 feat.佐野元春、世良公則、Char、野口五郎(2022)
作詞・作曲・編曲:桑田佳祐
昭和30年度生まれの同学年ミュージシャン5人がコラボしたチャリティ企画。発案と呼びかけは桑田佳祐で、今年5月23日より配信を開始しました。MVにはやはり同学年の大友康平(ドラム)、サザンオールスターズの原由子(キーボード)、ハマ・オカモト(ベース)も出演しています。オリコンの週間デジタルシングルランキングで初登場1位、Billboard Japan Hot 100でも9位に初登場。MVの再生回数は2週間で328万回を突破しています。

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08.「好きだなんて言えなかった」野口五郎、岩崎宏美(2021)
作詞:松井五郎 作曲:森 正明 編曲:中川幸太郎
昨年11月にリリースされたデュエットシングル。実力派同士の初タッグは大きな話題を呼び、オリコンのデイリーランキングで15位をマークしました。本作を引っ提げ、東名阪の3ヶ所で開催されたジョイントコンサートはいずれも大盛況。今年は全国11公演に拡大し、さらに8月28日にNHKホールでの追加公演も決定するなど、日を追って評判を高めています。

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09.「流されて~永遠より遠い夏~」西城秀樹、TAEKO(1989)
作詞:小林和子 作曲:濱田金吾 編曲:船山基紀
デビュー50周年を迎え、さらに評価を高めている西城秀樹がTAEKOと共演したデュエットソング。バラード曲中心に構成された22ndアルバム『Golden Earrings』の収録曲で、濱田金吾の手によるAOR系のナンバーを官能的なボーカルで聴かせてくれます。