歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」

2016年1月よりFMおだわら(87.9MHz)で放送開始。 歌謡曲愛好家の濱口英樹が、時にアーティストやプロデューサーをゲストに迎え、楽しいお喋りとともに歌謡曲の魅力をお届けします。 放送は毎月第3日曜24~25時(再放送:第4日曜24~25時)。 インターネットを通じて全国でお聴きいただけます!

10月はNHK大阪制作の朝ドラ『ブギウギ』がスタートしたタイミングに合わせて、ヒロインのモデルとなる笠置シヅ子と、彼女の楽曲のほとんどを手がけた作曲家・服部良一の世界をお届けしました。
1914年、香川県で生まれた笠置は1927年、大阪松竹楽劇部(OSK日本歌劇団の前身)に入り“三笠静子”の芸名で初舞台。その後、芸名を“笠置シズ子”と改め、服部良一と組んでジャズ歌手として売り出します。戦時中は当局の指導により活動が制限されますが、終戦後の1948年に発売した「東京ブギウギ」が大ヒット。“ブギの女王”として一世を風靡します。1956年に歌手を引退した後は芸名を“笠置シヅ子”と改め、女優として舞台やドラマで活躍しましたが、1985年に70歳で他界しました。
一方、服部は1907年に大阪市で生まれ、19歳で大阪フィルハーモニック・オーケストラに入団。1936年、日本コロムビアの専属作家となり、「雨のブルース」「別れのブルース」「蘇州夜曲」「一杯のコーヒーから」「湖畔の宿」などのヒットを連発します。戦後は「東京ブギウギ」のほかにも「東京の屋根の下」「青い山脈」などが大ヒット。それぞれ国民的なスタンダードソングとなりました。その後は日本作曲家協会会長を務めるなど、長く活躍しましたが、1993年に85歳で死去。その1ヶ月後、作曲家としては古賀政男に続く国民栄誉賞を受賞しています。
笠置や服部が所属していた日本コロムビアでは『ブギウギ』の放送に先立ち、関連作品集を相次いでリリース。番組ではその企画をプロデュースしたコロムビアの衛藤邦夫さんをゲストにお迎えし、2人に関するお話を伺いました。

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そしてInformationコーナーにはスペシャルゲストとして野口五郎さんが登場! デビュー以来「プロの音響・照明・スタジオミュージシャンをパッケージ化した全国ツアーの開催」、「ライブの感動を持ち帰ることのできる“テイクアウトライブ”の開発・実用化」、「音楽や音声を媒介として聴く者に癒やしや感動を与えることができるとの研究成果を持つ“DMV(深層振動)”の推進」など、生音を届けるライブの質の向上に取り組んできた五郎さんですが、実はホテルにおけるディナーショーのパイオニアでもあります。今回はNHK交響楽団のソリストたちとコラボした新しいスタイルのステージ(10月27日に東京・八芳園で開催)を企画した経緯と「豊かな音楽を伝えたい」という想いを伺いました。


“笠置シヅ子とブギウギの時代”特設サイト
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笠置シヅ子『笠置シヅ子の世界~東京ブギウギ~』
発売日:2023年7月19日
形態:CD2枚(全41曲)
笠置シヅ子の世界

Various Artists『服部良一の世界~青い山脈~』
発売日:2023年8月23日
形態:CD2枚(全43曲)
服部良一の世界

淡谷のり子『淡谷のり子の世界~別れのブルース~』
発売日:2023年7月19日
形態:CD2枚(全43曲)
淡谷のり子の世界

渡辺はま子『渡辺はま子の世界~蘇州夜曲~』
発売日:2023年8月23日
形態:CD2枚(全42曲)
渡辺はま子の世界


<PLAYLIST>
01_1東京ブギウギ
01.「東京ブギウギ」笠置シヅ子(1948)
作詞:鈴木 勝 作曲・編曲:服部良一
歌手・笠置シヅ子の出世作。1947年9月に大阪の梅田劇場で初披露され、東京では10月の日本劇場公演『踊る漫画祭・浦島再び龍宮へ行く』で歌唱されました。12月公開の東宝映画『春の饗宴』の劇中歌に起用され、1948年1月にレコード(SP盤)が発売されると大ヒットを記録。直立不動で歌う歌手が大勢を占めるなか、ダイナミックに歌い踊る笠置は注目の的となり、やがて“ブギの女王”と呼ばれるようになります。

02_2ハッピー☆ブギ
BGM.「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里(2023)
作詞・作曲・編曲:服部隆之
2023年10月2日にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』主題歌。笠置の楽曲のほとんどを作曲した服部良一の孫で、ドラマの音楽監督を務める服部隆之が書き下ろしたナンバーです。当初はEGO-WRAPPIN’のボーカル・中納良恵と、シンガーソングライター・さかいゆうが歌唱する予定でしたが、ヒロインを演じる趣里の歌の進境が著しいことから、服部の判断で3人による歌唱となりました。

03_1セコハン娘
02.「セコハン娘」笠置シヅ子(1947)
作詞:結城雄二郎 作曲・編曲:服部良一
彼女の魅力はブギだけではありません。戦前に発表した「ラッパと娘」(1939年)以降、「情熱娘」(1949年)「ザクザク娘」(1951年)など“娘シリーズ”でも評判をとりますが、哀愁歌謡調の本作もその1つ。当初は「コペカチータ」のB面として発表されましたが、のちに美空ひばりがこの曲を歌ってデビューのきっかけを掴むほどのヒットとなりました。服部良一の音楽で構成された映画『果てしなき情熱』(1949年公開/市川崑監督)では笠置がステージでこの曲を歌うシーンが登場します。ちなみに「セコハン」は「second hand」の略語で「中古」「おさがり」の意。

04_1ヘイヘイブギー
03.「ヘイヘイブギー」笠置シヅ子(1948)
作詞:藤浦 洸 作曲・編曲:服部良一
服部良一が音楽監督を務めた大映映画『舞台は廻る』(1948年4月公開)の主題歌。笠置自身もスウィング歌手役で出演しており、劇中では本作とB面の「恋の峠路」が流れます。「笑う門にはラッキーカムカム」「ワッハッハッハッハッハッハッ」「エヘヘ ウフフ オホホ イヒヒ」といった斬新なフレーズに加え、コール&レスポンスまで挿入されたポップセンスに溢れた1曲。1956年の紅白歌合戦では大トリで歌唱されました。

05_1ジャングル・ブギー
BGM.「ジャングル・ブギー」笠置シヅ子(1948)
作詞:黒沢 明 作曲・編曲:服部良一
笠置自身が歌手役で出演する東宝映画『酔いどれ天使』(1948年4月公開)の劇中歌。作詞は同映画のメガホンをとった黒澤明監督が手がけています。「ウワ~オ ワ~オワオ~」の咆哮で始まる本作はデューク・エリントン楽団のトレードマークだった“ジャングルスタイル”に通じるサウンド。詞の世界観はターザンを彷彿とさせる快作です。

06_1大阪ブギウギ
04.「大阪ブギウギ」笠置シヅ子(1948)
作詞:藤浦 洸 作曲・編曲:服部良一
「東京ブギウギ」を大ヒットさせた服部×笠置コンビはその後も各地を舞台にした“ご当地ブギ”を次々と発表。そのなかで最大のヒットを記録したのが、復興大博覧会(1948年9月~11月に天王寺夕陽丘で開催)を記念して制作されたこの曲だと言われています。ご当地ブギはほかにも「博多ブギウギ」(1948年)「名古屋ブギウギ」(1949年)「黒田ブギー」(1951年)などが作られていますが、これはコロムビアの地方営業所からの要請もあったそうです。

07_1北海ブギウギ
05.「北海ブギウギ」笠置シヅ子(1948)
作詞:藤浦 洸 作曲・編曲:服部良一
このたび発売された2枚組CD『笠置シヅ子の世界~東京ブギウギ~』で初CD化された貴重音源。もともと北海道蓄音機商組合15周年記念曲として制作されたものの、発売元のコロムビアにも音源が存在せず、長らく“幻の曲”とされていました。今回は音楽史研究家でSP盤に造詣の深い郡 修彦氏のネットワークから当時のレコード盤を発見。実に75年ぶりの商品化が実現しました。

BGM.「エッサッサ・マンボ」笠置シヅ子(1955)
作詞:服部鋭夫 作曲・編曲:服部良一
ブギで一世を風靡した笠置シヅ子ですが、ペレス・プラード「マンボNo.5」の世界的ヒットで日本にも上陸したマンボのリズムにも挑戦しています。「ジャンケン・マンボ」とのカップリングで発売された本作は安来節をモチーフにしたマンボ歌謡で演奏は東京マンボ・オーケストラが担当。笠置はその後もマンボ調の「ジャムジャムボ」「たよりにしてまっせ」(いずれも1956年)を発表しました。

09_1別れのブルース
06.「別れのブルース」淡谷のり子(1937)
作詞:藤浦 洸 作曲・編曲:服部良一
笠置と同じコロムビアに所属し(のちテイチクに移籍)、“ブルースの女王”と呼ばれた淡谷のり子の代表曲。服部良一にとって初のヒット曲となりました。当初は「本牧ブルース」というタイトルでしたが、本牧の地名が全国的に知られていないこと等の理由で「別れのブルース」に改題。日本にブルースという音楽を知らしめたとされる本作ですが、ブルースコードは用いられておらず、本場のブルースとは異なるブルース調歌謡という解釈がなされています。

10_1蘇州夜曲
07.「蘇州夜曲」渡辺はま子、霧島 昇(1940)
作詞:西條八十 作曲・編曲:服部良一
1937年から50年までコロムビアに所属した渡辺はま子の代表曲。渡辺はこの時期、本作以外にも「支那の夜」(1938年)「広東ブルース」(1939年)などのヒットを放ち“チャイナメロディの女王”と呼ばれるようになりました。もともと李香蘭(山口淑子)主演の映画『支那の夜』(1940年6月公開)の劇中歌として発表された楽曲ですが、1953年には山口淑子の歌唱盤も発売されました。

<Informationコーナー>
11_光の道
BGM.「光の道」野口五郎(2020)
作詞・作曲:小渕健太郎 編曲:小渕健太郎、野口五郎
コブクロの小渕健太郎が作詞・作曲を手がけたデビュー50周年記念シングル。小渕には、五郎さん自身がいい化学反応が起きることを確信してオファーしたといいます。その結果、半世紀に及ぶキャリアを支えた家族やファンに対する感謝の念と愛に溢れた壮大なメッセージソングが誕生しました。ジャケットには13歳で岐阜から上京した際、駅のホームで父親が撮影した写真が使用されています。

12_最後の楽園
08.「最後の楽園(DMV入り)」野口五郎(2022)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:筒美京平
ラリー・カールトン、デヴィッド・スピノザ、ジェームス・ギャドソン、マイク・ポーカロ、トム・スコット、デイヴィッド・サンボーンなど、超一流ミュージシャンが参加したロサンゼルス録音盤『ラスト・ジョーク GORO IN LOS ANGELES '79』に収録されたファンキーロックチューン。今回は2022年11月に開催されたbillboard大阪公演のライブ音源にDMV(深層振動)を入れたバージョンをお届けしました。

13_1たよりにしてまっせ
BGM.「たよりにしてまっせ」笠置シヅ子(1956)
作詞:吉田みなを、村雨まさを 作曲・編曲:服部良一
笠置が歌手引退を表明する直前に発売されたラストシングルの表題曲。ホーン・セクションとボンゴなどの打楽器をフィーチャーしたマンボ歌謡と言えるでしょう。後年、KinKi KidsがCDデビュー前にステージで頻繁に歌唱。ファンの間で人気を集めたことから1stアルバム『A album』(97年/編曲:岩田雅之)にカバーバージョンが収録されたので、若い音楽ファンの間ではKinKi Kidsの歌としてお馴染みかもしれません。

14_1買物ブギ―
09.「買物ブギー」笠置シヅ子(1950)
作詞:村雨まさを 作曲・編曲:服部良一
1949年の日劇公演のために作られた本作は全編早口の大阪弁でまくしたてる、ラップの先駆けと言ってもいい軽快なリズム。服部は大阪の寄席で観た上方落語の「無い物買い」をモチーフに自ら詞も書いています(“村雨まさを”は服部が作詞をするときのペンネーム)。松竹映画『ペ子ちゃんとデン助』(1950年5月公開)には本作をほぼ1カットで歌いきる笠置の歌唱シーンが収められていますが、そのパフォーマンスは圧巻の一語。発売直後の米国ツアー(ハワイ、カリフォルニア、ニューヨーク)でも評判となりました。

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9月は春から3年ぶりの有観客ライブを再開し、全国ツアーを実施中の竹本孝之さんをゲストにお迎えしました。オーガナイザー濱口は竹本さんと同い年。今年1月に雑誌の取材でお世話になった際、「次回はラジオでお話を伺いたい」とお願いしたところ、ありがたいことにご快諾をいただきました。当初は6月の予定でしたが、濱口が体調を崩したため、9月に延期となった次第です。
1981年「ミスターCBSソニーオーディション」でグランプリを獲得した竹本さんは同年7月「てれてZin Zin」で歌手デビュー。以後、俳優としても活躍する一方、85年以降はシンガーソングライターとしての活動に移行します。近年は楽曲制作と並行して、全国30公演以上のライブツアーを毎年開催するなど、精力的な音楽活動を展開。FMおだわらでも放送されている『竹本孝之Song for TOMORROW』やテレビ埼玉『マチコミ』などのレギュラー番組に出演する一方、YouTube公式チャンネルを運営するなど、多忙な日々を送られています。
番組ではリスナーの皆様から寄せられたリクエスト曲やメッセージをご紹介しつつ、これまでのキャリアや音楽活動に対する想い、そして小田原との意外な接点まで、多岐にわたるお話を伺いました。

竹本孝之「Crossroads of Life tour 2023」
10月7日 豊田City Cafe
10月8日 四日市ガリバー
10月28日 長崎Attic 出島ワープ スペシャルLive
10月31日 秋祭り 配信ライブ
12月9日 渋谷エッグマン大忘年会シーズン14/2023 FINAL LIVE
※詳細は竹本さんのオフィシャルサイトをご確認ください。

<PLAYLIST>
01_俺が俺であるために1
01.「俺が俺であるために」竹本孝之(2019)
作詞・作曲・編曲:竹本孝之
16作目のオリジナルアルバム『Perfect World』の冒頭を飾るナンバー。今までの人生や生き方を自問する、竹本さんの心の叫びのようなメッセージが胸を打つアコースティックバラードです。

02_てれてZin Zin
BGM.「てれてZin Zin」竹本孝之(1981)
作詞:三浦徳子 作曲・編曲:馬飼野康二
オーディション優勝からわずか2ヶ月半でリリースされたデビュー曲。キャッチーなフレーズが耳に残る軽快なロックンロールでスマッシュヒットを記録しました。竹本さんは本作で日本レコード大賞新人賞、『あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭』優秀新人賞など、数々の新人賞を受賞しています。

03_とっておきの君
02.「とっておきの君」竹本孝之(1982)
作詞:小椋 佳 作曲:馬場孝幸 編曲:鷺巣詩郎
あだち充原作の人気コミックを実写化した連続ドラマ『陽あたり良好!』(日本テレビ系)のオープニングテーマ。作詞の小椋 佳はエンディングで流れたカップリング曲「二度とない時に」の作詞・作曲も担当し、ドラマを音楽面で盛り上げました。主役の高杉勇作を演じた竹本さんは大切な人への想いを抑えたボーカルで表現しています。

04_HOLD YOUR LAST CHANCE1
BGM.「HOLD YOUR LAST CHANCE」竹本孝之(1985)
作詞・作曲:長渕 剛 編曲:芳野藤丸
竹本さんの自作曲が初めて採用された5thアルバム『ダウンタウン・ストーリー』に初収録。オリジナルは12thシングル「ビートルズの優しい夜」(85年)のAB面2曲を提供した長渕剛が84年に発表したアルバムの表題曲で、竹本さん自らカバーを申し出たということです。翌年、竹本さん主演の連続ドラマ『まんが道』(NHK)の主題歌に起用されたこともあり、13thシングル「POWER」(86年)のカップリングにも収録されました。

05_週末ララバイ
03.「週末(ウイークエンド)ララバイ」竹本孝之(1984)
作詞:売野雅勇 作曲:甲斐祥弘 編曲:瀬尾一三
失くした恋を回想する男の心情を切なく歌い上げた9thシングル。作曲を手がけた甲斐自身も「Weekend Lullaby」(87年のアルバム『コンプリート REPEAT & FADE』に初収録)のタイトルでセルフカバーしているエモーショナルなロッカバラードです。

06_ロンゲスト・ドリーム1
04.「ロンゲスト・ドリーム」竹本孝之(1985)
作詞・作曲:内木 弘 編曲:鷺巣詩郎
11thシングル「燃えてヒーロー」のカップリング曲。A面は人気アニメ『キャプテン翼』(テレビ東京系)のオープニングテーマで、インパクト抜群の歌詞が乗ったノリのいいポップチューンですが、本作は徐々にテンポを上げていくスケール感のあるバラードです。劇場版アニメ『キャプテン翼』のエンディングテーマとして、多くの観客の感動を誘いました。

01_俺が俺であるために1
BGM.「For you・・・」竹本孝之(2019)
作詞:竹本孝之、井上祐見 作曲・編曲:竹本孝之
16thアルバム『Perfect World』に収録された本作は13thアルバム『For you・・・』(2012年)の表題曲として発表した楽曲のセルフリメイク。嫁ぐ娘の母への想いを綴ったウェディングソングです。竹本さんいわく、弾くほどに馴染んでくる楽器と同様、歌も歌い込むほど身体に馴染むので、この時期に改めて歌い直したということです。

08_August Rain1
05.「August Rain」竹本孝之(2015)
作詞・作曲・編曲:竹本孝之
17thシングル「Down to the River」のカップリングに初収録。ギターをフィーチャーした厚みのあるサウンドと包容力を感じさせるボーカルが絡み合うメロディアスなロックチューンです。15thアルバム『陽炎』(2017年)では1曲目に収められています。

09_運命~サダメ~
06.「運命~サダメ~」竹本孝之(2017)
作詞・作曲・編曲:竹本孝之
15thアルバム『陽炎』に収録された本作は竹本さんの人生観や想いが反映された骨太な作品。疾走感溢れるメロディとサウンドに乗せて「つらいことや苦しいことがあっても、それを運命として受け止めて、前を向いて進んで行け」というポジティブなメッセージが込められています。

<Informationコーナー>
お神セブン_フライヤー1
『40周年イベント 83年組アイドル 不作と言われた私たち #お神セブン 再集結!』
出演:大沢逸美 桑田靖子 小林千絵 木元ゆうこ 森尾由美 松本明子 ※徳丸純子(VTR出演)
9月29日(金) ①19時開演
9月30日(土) ②正午開演 ③17時開演
会場:銀座・博品館劇場

スポットライト_ジャケット写真
オムニバス盤『スポットライト ~会いたかった!! 80's アイドル』
発売日:2023年8月30日
仕様:CD2枚組(40曲収録)
10_火の接吻
BGM.「火の接吻」田中久美(1985)
作詞:森 雪之丞 作曲:西木栄二 編曲:入江 純
ホリプロタレントスカウトキャラバン優勝を経て、84年に「スリリング」でデビューした田中が芸能界引退前にリリースした4thシングル。マイナーアップテンポのオールディーズ歌謡です。長らくCD化が待ち望まれていましたが、8月30日発売『スポットライト~会いたかった!! 80’s アイドル』でようやく実現しました。

01_俺が俺であるために1
BGM.「True Life」竹本孝之(2019)
作詞・作曲・編曲:竹本孝之
16thアルバム『Perfect World』収録曲。「この世に生まれて巡り会えた奇跡」「同じ時間を重ねてきた軌跡」「いつかこの世を去るときまで見つめ合うキセキ」・・・50代の今だからこそ歌える、竹本版の人生賛歌とも言うべき壮大なバラードです。

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07.「Perfect World」竹本孝之(2019)
作詞・作曲・編曲:竹本孝之
16thアルバム『Perfect World』のエンディングを飾る表題曲。「運命~サダメ~」や「True Life」にも通じる、竹本さんの人生観が凝縮された楽曲で「たとえ自分が望んでいた境遇じゃなくても、辿り着いた今には意味がある。現実を受け止めて一緒にいる人と温もりを分かち合えばPerfect Worldになる」という前向きなリリックが聴く者の心に響きます。

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2016年1月に荻野目洋子さんをゲストに迎えてスタートした当番組はこのたび放送100回を数えることとなりました(前後編の特別編成は「1回」でカウント)。ここまで続けることができたのは、番組を応援してくださるリスナー様と出演してくださった方々、そしてFMおだわらの皆様のご理解のおかげと感謝申し上げます。これからも歌謡曲の魅力を多面的に掘り下げる番組づくりを目指してまいりますので、引き続き『午前0時の歌謡祭』をよろしくお願いいたします。
8月はその記念すべき回にふさわしく、The Good-Byeの皆さん(曾我泰久さん、野村義男さん、衛藤浩一さん)をお迎えいたしました。1983年9月1日にシングル「気まぐれONE WAY BOY」でデビューしたThe Good-Byeは今年デビュー40周年。その節目に、メンバー選曲・新録による初の自己ベスト企画アルバム『Oldies But Good Buy! Vol. III』を9月6日にリリースし、全国ツアーを開催するなど、4年ぶりの活動が話題を呼んでいます。
番組ではリスナーの皆様から寄せられたリクエスト曲やメッセージをご紹介しつつ、これまで発表した楽曲や10年前に旅立たれた加賀八郎さんへの想い、そしてニューアルバムに関するお話をたっぷりと伺いました。


01_1TAKE OFF~赤いポルシェ
The Good-Bye『Oldies But Good Buy! Vol. III』
発売日:2023年9月6日
初回限定盤:CD1枚+DVD1枚
通常盤:CD1枚

<PLAYLIST>
01_1TAKE OFF~赤いポルシェ
01.「TAKE OFF~赤いポルシェ」The Good-Bye(2023)
作詞・作曲・編曲:The Good-Bye
結成40周年を記念したメンバー選曲・新録による初の自己ベスト企画アルバム『Oldies But Good Buy! Vol. III』収録曲。デビュー前年の1982年、曾我さんが野村さんの家に持ってきたイントロから作られた楽曲で、当初は「赤いポルシェ」というタイトルでした。1stアルバム『Hello! The Good-Bye』(84年)では「TAKE OFF」に改題され歌詞も変更。今回はその2つの詞を繋げた、完全バージョンと言えるかもしれません。

02_YES!YES!!YES!!!
BGM.「YES! YES!! YES!!!」The Good-Bye(1986)
作詞:野村義男 作曲:曾我泰久 編曲:The Good-Bye
弾けたサウンドとポジティブな詞が聴く者を鼓舞する9thシングル。それまでのThe Good-Byeにないタイプの楽曲で、新境地を拓いたと言えるでしょう。曾我さんはブルース・スプリングスティーンの初来日公演に刺激を受けて作曲。清里におけるバンド合宿に向かう直前にメロディを渡された野村さんはクルマの中で詞を書き上げたそうです。

03_マージービートで抱きしめたい
02.「マージ―ビートで抱きしめたい」The Good-Bye(1987)
作詞:野村義男 作曲:曾我泰久、Paul Wilson 編曲:The Good-Bye
マージービートのカバー曲を中心に構成した7thアルバム『SHOUT!!』にも収録された12thシングル。曾我さんと共同で作曲を手がけたPaul Wilsonは初代ディレクター・川原伸司氏のペンネームで、The Dave Clark Fiveの「Because」など、リバプールサウンドを意識した仕上がりとなっています。番組では当時ハードロック指向が強かった野村さんが最初は作詞に抵抗を示したエピソードが披露されました。今回の収録には川原さんも立ち会ってくださいました。

03_マージービートで抱きしめたい
BGM.「悲しきRadio Girl」The Good-Bye(1987)
作詞・作曲:野村義男 編曲:The Good-Bye
12thシングル「マージ―ビートで抱きしめたい」のカップリングに収められた本作は野村さんが『オールナイトニッポン』に出演中の小泉今日子にインスパイアされて書いた楽曲。歌詞に「Silly Love Songs」というフレーズが登場するのは、番組でウイングスの全米No.1ヒット「Silly Love Song(邦題:心のラヴ・ソング)」が流れたからだと思うと明かしてくれました。野村さんはのちに「キスを止めないで」(87年)の詞をキョンキョンに提供しています。

05_1摩訶WHO SEE議
03.「摩訶WHO SEE議」The Good-Bye(1985)
作詞・作曲:野村義男 編曲:The Good-Bye ブラスアレンジ:新田一郎
3rdアルバム『ALL YOU NEED IS・・・グッバイに夢中!』のオープニングを飾るジャパネスク・ファンク。コーダ部分に当時としては斬新なラップが採り入れられています。言葉遊びも楽しい本作は7thシングル「気分モヤモヤ サラサラ チクチク」(85年)のカップリングにもPLAY OUT VERSIONとして収録。同年12月にデビューした事務所の後輩、少年隊の1stシングル「仮面舞踏会」TYPE-Aのカップリングには改詞・改題したカバーバージョン「日本よいとこ摩訶不思議」が収録されています。

06_グローイングアップ・デイズ
BGM.「グローイングアップ・デイズ」The Good-Bye(1984)
作詞・作曲:曾我泰久 編曲:The Good-Bye
1stアルバム『Hello! The Good-Bye』収録曲。ビートルズの「Oh! Darling」やニール・セダカの初期楽曲を思わせるオールディーズ調のバラードで、ラジオのノイズなどのSEも曲の世界観にマッチしています。マージービートにオマージュを捧げた7thアルバム『SHOUT!!』(87年)にはセルフカバーバージョン「GROWING UP DAYS '87」が収録されています。

07_1Precious Moment
04.「Precious Moment」The Good-Bye(2019)
作詞・作曲:曾我泰久 編曲:The Good-Bye
10thアルバム『Special THANX』収録曲。実に30年ぶりのオリジナルアルバムとあって、リーダーの曾我さんは相当なプレッシャーを感じながらも、さまざまな経験を重ねた今だからこそ歌えるラブソングをコンセプトにしたと言います。その言葉どおり、大人になったThe Good-Byeの魅力が伝わるミディアムチューンが誕生しました。

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BGM.「僕らの祈り」The Good-Bye(1988)
作詞・作曲:加賀八郎 編曲:The Good-Bye
The Good-Bye版『ホワイト・アルバム』とも称される2枚組の8thアルバム『ALBUM』収録曲。2013年に55歳の若さで旅立った加賀八郎さんが作詞・作曲・ボーカルを務める、平和への祈りを込めたナンバーです。番組ではリスナー様からの質問に答える形で、「ぱっつぁん」に対するメンバーの想いが語られました。

01_1TAKE OFF~赤いポルシェ
05.「聖 YAH!」The Good-Bye(2023)
作詞・作曲:加賀八郎 編曲:The Good-Bye
メンバー選曲・新録による自己ベスト企画アルバム『Oldies But Good Buy! Vol. III』収録曲。初出は8thアルバム『ALBUM』(88年)で、野村さんは初めて加賀さんのデモを聴いたとき、ギタリストの自分よりも、ベーシストの加賀さんが作ったリフの方がカッコいいことに悔しさを感じたそうです。今回はそのリフをあえて使わずに野村さんがボーカルを務める形でリメイク。亡き盟友へのリスペクトと挑戦が込められた1曲となりました。

01_1TAKE OFF~赤いポルシェ
06.「オアシス パラダイス」The Good-Bye(2023)
作詞:衛藤浩一 作曲:DAVY 編曲:The Good-Bye
メンバー選曲・新録による自己ベスト企画アルバム『Oldies But Good Buy! Vol. III』収録曲。初出はThe Good-Bye最大の問題作と言われる5thアルバム『FIFTH DIMENSION』(86年)で、作詞は衛藤さん、作曲は川原さんが担当しています(“DAVY”はペンネーム)。最新バージョンではウクレレをフィーチャーしたハワイアン調のサウンド。衛藤さんからは『Special THANX』(2019年)収録の「笑顔がICHIBAN」にも連なる楽曲とのコメントをいただきました。

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BGM.「浪漫幻夢~ロマンティック・ゲーム」The Good-Bye(2023)
作詞:野村義男 作曲:曾我泰久 編曲:The Good-Bye
メンバー選曲・新録による自己ベスト企画アルバム『Oldies But Good Buy! Vol. III』収録曲。初出は6thアルバム『#6 DREAM』(87年)で、エアプレイやELOに通じるスペーシーなパワーポップです。今年5月には星屑スキャットがライブでカバー。招待された曾我さんの前で素晴らしいパフォーマンスを披露しました。

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07.「Without You」The Good-Bye(2023)
作詞:野村義男 作曲:野村義男、井上ヨシマサ 編曲:The Good-Bye
メンバー選曲・新録による自己ベスト企画アルバム『Oldies But Good Buy! Vol. III』収録曲。初出は14thシングル『25ans』(89年)のカップリングで、ソリッドなギターリフが印象的なナンバーです。活動再開後のThe Good-Byeが1度も演奏していないことから、最新ベストでリメイクすることになったそうです。

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BGM.「『LOVE』」The Good-Bye(2019)
作詞:野村義男 作曲:曾我泰久 編曲:The Good-Bye
10thアルバム『Special THANX』収録曲。愛することの大切さを厚みのあるコーラスで歌い上げるメロディアスなナンバーです。野村さんのライフワークであるウクレレのソロアルバム第3弾『Ukulele Slow Life 3』(23年)にも収録されています。

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08.「Good-Byeのテーマ」The Good-Bye(2023)
作詞:野村義男 作曲:曾我泰久 編曲:The Good-Bye
メンバー選曲・新録による自己ベスト企画アルバム『Oldies But Good Buy! Vol. III』収録曲。初出は1stアルバム『Hello! The Good-Bye』(84年)で、文字どおりバンドのテーマソングともいえる楽曲です。最新ベストではアコースティックギターとコーラスを中心にしたアレンジで、バンドとしての進化が伝わる仕上がりとなっています。

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