・ゲスト:畭尾裕俊さん(TBSグロウディア 映像プロデューサー)
・コメントゲスト:竹本孝之さん
・コメントゲスト:宮苑晶子さん
≪聴取について≫
前月お届けした「戦前・戦中の歌謡曲」に続く昭和100年企画の第2弾。今月は「昭和53年の『ザ・ベストテン』」と題し、テレビ界に革命を起こした『ザ・ベストテン』(TBS系)の初年度にスポットを当てました。ゲストは雑誌『昭和40年男』の創刊編集長で、現在は「昭和100年祭」「昭和びと秘密基地」「還暦維新」の各ブランドを主宰する一方、イベントのプロデュースや執筆、コラボ企画などを展開している北村明広さん。本年4月に出版した初著作『俺たちの昭和後期』(ワニブックス)が早くも重版がかかるヒットを記録していますが、今回はその著書で北村さんが取り上げているテーマをお借りする形で番組を構成しました。
昭和53年(1978)1月にスタートした『ザ・ベストテン』はハガキリクエスト、レコード売上、ラジオリクエスト、有線放送の4要素をもとに集計されたランキングの上位10曲を毎週紹介する画期的な音楽番組。オーガナイザー濱口と同い年の北村さんはロックを愛するミュージシャンでもありますが、開始当時は小学6年生で、毎週ワクワクしながら視聴していたといいます。中学に入ると洋楽に傾倒していったので、その直前の絶妙な時期に番組と出合ったことが「昭和53年の『ザ・ベストテン』」にフィーチャーするきっかけとなったようです。
今回はその北村さんがM02~M09の8曲をセレクト。オープニングとエンディング、そしてBGMとして流れた歌は濱口の選曲でお届けしました。
昭和100年の今年、巷ではその節目にちなんだ企画が溢れていますが、5月の『0時歌謡』は昭和元年(1926年)から20年(1945年)までの歌謡曲を特集しました。これまでNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)の題材に合わせて古関裕而(2020年4月)や笠置シヅ子(2023年10月)を取り上げたことはありましたが、戦前・戦中の流行歌のみをご紹介するのは番組開始10年目にして初めてのこと。その頃の歌謡曲に造詣の深い林家たけ平師匠をゲストにお迎えし、“昭和歌謡”の草創期に大ヒットした曲の数々をお届けしました。
テレビでは映像が豊富な70~80年代のヒット曲や歌手にスポットが当たりがちですが、当番組ではその源流となる楽曲や歌声、作家の魅力にも折に触れてフィーチャーしてまいります。